創価ダメだしブログ

創価・顕正、その他異流義破折と日蓮大聖人の仏法を正しく伝えるブログです。日蓮正宗への勧誘サイトではありません。

【法華玄義】の基礎知識⑤(五重各説・妙法)

『法華玄義』の基礎知識の最後は『五重各説』です。『五重各説』は、釈名(しゃくみょう) 、辯体(べんたい) 、明宗(みょうしゅう)、論用(ろんゆう) 、判教(はんぎょう) の五章で構成されていて、その中の釈名が全体の半分以上を占めて法華経の経題の「妙法蓮華経」を詳細に解釈してます。さらに釈名の章では「妙法」「蓮華」「経」に三分し特に「妙法」を最も詳細に解釈しています。『法華玄義』をすべて読むのは大変ですが、この五重各説の釈名「妙法」の部分だけでも読むと大聖人仏法の理解に大いに役立つと思います。「法」についての解釈は略釈・広釈があり、広釈で「衆生法」「仏法」「心法」を説明しています。また「衆生法」の「法相を解す」の項で十如是についての詳しい解釈(通解と別解)があり、「百界千如是」が出てきます。『摩訶止観』の一念三千と共通する部分です。また「心法」の『止観』の修行に関連してきます。「妙」についても通釈と別釈に分かち通釈では「相待妙」と「絶待妙」について説かれ、別釈で「迹門の十妙」(境妙・智妙・行妙・位妙・三法妙・感応妙・神通妙・説法妙・眷属妙・功徳利益妙)と「本門の十妙」(本因妙・本果妙・本国土妙・本感応妙・本神通妙・本説法妙・本眷属妙・本涅槃妙・本寿命妙・本利益妙)が説かれていて、この別釈の部分だけで『法華玄義』全体の半分強を占める分量になっています。「迹門の十妙」は爾前経に対して法華迹門が妙であることを示し、「本門の十妙」は、迹門に対して本門が妙であることを相待妙(破麁顕妙)で示し同時に絶待妙(開麁顕妙)によって爾前迹門を開会することが説かれています。つまり経題の「妙」には相待・絶待の二妙の意義がある故に通釈といいます。別釈のメインである「迹門の十妙」と「本門の十妙」の関係は、迹門では因を開いて境・智・行・位の四妙を出し果を合して三法妙とし、本門では果を開いて本果・本国土・本涅槃・本寿命の四妙を出し因を合して本因妙としています。ここから分かるのは大聖人仏法の法体(本因妙)は境・智・行・位の四妙が冥合したものであるということです。そしてこの四妙冥合とは人法一箇の法体をを顕しているわけです。「宇宙の法則」(法・妙法補蓮華経)か「覚知」したり「南無」したりするから「南無妙法蓮華経」になるのではなく最初から「南無妙法蓮華経」で一つの法体なのです。ここが分からないと創価のように大聖人の仏法から外れていき本尊も本仏も分からなくなって邪教邪宗へと進んでいくのです。ともあれ、『法華玄義』における『五重各説』の就中「妙法」の項は分量も多く読むのは大変ですが非常に内容が濃く楽しい部分です。以上で全5回に分けて天台大師の『法華玄義』の簡単な基礎知識を書いてきましたが天台教学はなかなか難解です。しかし大聖人の仏法を学ぶ上で周辺知識とて押さえておくと大聖人の仏法をより鮮明に理解できるようになると思います。いまは、『法華玄義』の現代語訳や解説書もたくさんありますので機会があればぜ『法華玄義』を手に取ってみてください。

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