タイ移住を発表したTKOの木下隆行が僧侶のコスプレをした動画を上げて、いきなり炎上しました。仏教国のタイでは僧侶を装う行為は法律で禁止されていて木下の行為は違法行為になります。本人は「知らなかった」と弁明していますが、他国に移住するのに、その国の法律、文化や慣習を調べないなんて、あり得ないと思います。私も若い頃にタイに数回旅行にいきましたが、タイの寺院を訪れる時の注意事項はどこの旅行代理店からも必ず説明を受けましたから、木下の行為はタイでは犯罪であることであることは私でも知っています。インバウンドの影響で日本の神社仏閣で不敬行為をする外国人観光客の姿が動画等にアップされる度に憤りを感じますが、木下はそんな不敬外国人と同じことをタイでやったのだから日本の恥です。昔は営業マンは論争の元になるから、「宗教・政治・プロ野球」の話題をするなと言われました。昔ほどでは無いにせよ今でも同じでしょう。特に日本人は宗教に関して無知ですから、ユダヤ教とイスラム教は同じだと思っている人も少なくありません。これはガンダムとエヴァンゲリオンを同じだというくらい双方にとって無礼なことです。大日本帝国が宗教教育を国家神道教育に切り替え、敗戦による戦後の左翼教育によって宗教そのものを忌憚した事によって、現代日本人は「無宗教」が正しいことだと思うようになり、宗教的無知になったのだと思います。またカルト的新宗教団体の乱立は人々に「宗教＝危険」という思考を社会に与えていますし、本来は神聖な「信仰の場所」である神社仏閣を、観光地化して世俗化させた既成宗教団体の各宗派の責任もあります。こんな日本の宗教事情ですから、木下の様に宗教を笑いのネタにしようと軽く考える日本人が増えていくのは自明ともいえます。落語にも宗教やお寺・僧侶を扱うネタはたくさんありますけど、木下のゲスなネタとは大違いです（そもそも木下の僧侶のコスプレなんて全然面白くないし）。とにかく日本人の宗教偏差値は世界基準ではかなり低い。否応なく日本でもグローバリズムは進んでいて、これからの時代は宗教リテラシーを持つことはもはや必須だと思います。どの国の文化もその根底には宗教が存在していますから、宗教リテラシーがないと他国を理解することはできません。無理解は盲目的な排外または共生を生みます。盲目的な排外や共生は、自国文化の妨げになります（現在の日本政府は盲目的共生です）。前述のように現代の日本人は、宗教教育を受けて育っていませんので、宗教リテラシーを身に付ける為には個々人が宗教を学ぶ以外に方法はありませんが、ぜひ多くの日本人の人達には宗教的リテラシーを学び宗教偏差値を上げて欲しいと願っています。そうすれば木下のようにいい歳をして海外で日本の恥を晒すこともなくなるし、他宗教信者との付き合いもスムーズになります。また、カルト的宗教教団からの被害を回避することができます。もともと日本人は信仰心の篤い民族ですから、宗教を学ぶのに苦労はしないと思います。
※創価退会相談・質問・疑問・対論など常時コメントを受付ています。メールでの問合せは、「プロフィール」に公開しているアドレスまで。
▼一日「イチ押し」お願いします
