今年の初めに今さらながら『日蓮正宗入門』を購入して読みました。普通は入門書というのは最初に読むべき書籍なのでしょうが、正宗に移籍後は創価時代には読めなかった日顕上人等の御歴代上人の書籍や、歴史書などを読み漁っていて入門書は後回しにしてました。自分の中で「今さら入門書なんて」という傲慢な心が有ったことも否めませんが、そんな傲慢な命が薄れたのか、はたまた正宗書籍をあたらかた購入したので他に購入する書籍がほぼ無くなってしまったからなのか、法華講になって8年目を過ぎてようやく『日蓮正宗入門』を入手しました。入門書だからと軽い気持ちで読んでみたら、内容の濃さに驚きました。私はこれまでに宗学・宗史を研鑽してきましたので本書に書かれていることは、ほぼ全て知っているのですが、その上で本書を読むと本当に素晴らしい内容なのです。むしろ教学の研鑽をしてきたらこそ、この書籍の素晴らしか分かったのかも知れません。ざっと内容を紹介すると、序編では釈迦の生涯・教え、仏教の流伝の歴史。本編は日蓮大聖人のご生涯、教義、そして日蓮正宗の歴史、大聖人の御書十大部に御歴代上人の代表的な著述、最後に日蓮正宗の信仰の在り方が簡潔に分かりやすく説明されているうえに、付録で略年表と大石寺境内案内図などもついてて、至れり尽くせりの書籍です。ぶっちゃけ、これで2,096円(税込み)は安いと感じました。あの悪名高き『創価学会教学要綱』という駄本が2,800円ですよ。それと比べたら『日蓮正宗入門』は本当に安いです。この書籍に書かれている内容は初信の法華講員さんはもとより、長年信心をしているけど教学は少し苦手と思っている法華講員さんにもおススメですし、法華講員さんの育成のテキストにも最適だと思います。創価や顕正会と違って、法華講には教学試験というモノはありませんから、教学に関しては少し「なおざり」になっている気がします。こんな素晴らしい書籍があるのだから、個人学習や勉強会などで利用しない手はありません。また教学を十分に研鑽している法華講員さんにも小辞典のような使い方ができるので重宝します。この一冊で、宗学・宗史・化儀の概要を全て学ぶことができる、まさしく入門書の名に相応しい書籍です。
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