病の中には法華経を謗ずるが第一の重病なり。諸薬の中には南無妙法蓮華経は第一の良薬なり。この一閻浮提は縦広七千由善那、八万の国これ有り。正像二千年の間、いまだ広宣流布せざる法華経を当世に当たって流布せしめずんば、釈尊は大妄語の仏、多宝仏の証明は泡沫に同じく、十方分身の仏の助舌も芭蕉のごとくならん。
今月の御講拝読御書は『法華取要抄』からの御文です。当抄は大聖人が身延に入られてすぐに認められ富木殿に与えられた御書です。三大秘法の名目は『法華行者逢難事』の追伸が初出ですが、大聖人が法華経身読完了後に三大秘法を正式に明かされたのが本抄で十大部にも選定されています。これ以降大聖人の本意の三大秘法の化導が開始され弘安二年の戒壇大御本尊御建立で究竟されます。さて多くの法華講の方は折伏するのにあたり「苦悩している人」、悪い言い方をすれば「不幸な人」を優先しがちだと思います。確かに現時点で何かしらに苦悩している人の方が宗教を求める気持ちが強いというのは一理あります。しかし「病の中には法華経を謗ずるが第一の重病なり」とあるように実は私達を含め末法の衆生は現時点での幸不幸関係なく全員が過去世の謗法という重病を患っているんですね。だから折伏する相手を選んではい違いますけないのです。「この人は幸せそうだから折伏できないだろうな」と思うのは違います。誰に対しても南無妙法蓮華経の是好良薬を勧めることが大切です。この是好良薬とは具体的には「『是好良薬』の一句は本門の本尊、即ちこれ一大秘法なり。一大秘法というと雖も、自ら三大秘法を含むなり。」(法華取要抄文段)であると日寛上人はご指南されています。謗法罪障消滅の良薬は一大秘法の御本尊です。御本仏・日蓮大聖人は本門戒壇大御本尊という良薬を末法衆生の為に残されてくれました。しかしいくら素晴らしい薬があっても人々の手に渡らければ意味がありません。私達は薬売りのようなものです。良薬を独り占めしないで多くの友人知人にも分けてあげるのが折伏です。折伏をしないで独占するのは慳貪ですよ。話は変わりますが私は9年ほど前に胃と大腸の2か所に癌が発見されました。2度の手術を受けた後に抗がん剤治療に移行したのですがこの治療は反作用があって手足の皮はボロボロになり味覚もなくなり食欲も減退し時には体調が悪くて寝込むこともありました。癌自体は全く痛くないので寧ろ抗がん剤治療の方が辛いんですね。そんな辛くて苦しい抗がん剤を治療に耐えていまのところは完治し再発もありません。なぜこんな体験談を書いたかというと、法華講員さんの中には真剣に信心していても悩みや苦しみが消えないどころがどんどん苦しくなっていくという状況にある人がいると思うんです。是好良薬の御本尊なのに何でこうなる?って思っちゃいますよね。私も何度もあります。その度にそれって抗がん剤と一緒だなと思って信心を続けています。癌と同じで過去世の謗法は痛くも痒くもなく自覚がないから懸命に信心しているのに事態が好転しないと信心やめようって思う時があるかもしれません。抗がん剤治療の反作用が酷かった時に何度も治療を止めたいって思いました。その時と同じ。自身の謗法という癌細胞が大きければ大きいほど完治するまでは時間もかかり辛く苦しい思いもしますけどそこを乗り越えた先に病気の完治があります。反作用が出ているというのは薬が効いているということなのですから、現在信心を一生懸命しているのに苦しく辛い毎日から抜け出せないでいる法華講さんには信心を止めずにいて欲しいと思って普段はほとんどしない体験談を書きました。
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