創価ダメだしブログ

創価学会やその他異流義破折と日蓮大聖人の仏法の解説、宗教・思想を考察するブログです。日蓮正宗への勧誘サイトではありません。

朱子学と陽明学【哲学・思想】

『朱子学』と『陽明学』はともに儒教を基にした思想で、朱子学は南宋の朱熹が陽明学は明の王陽明が興した学問です。朱子学の書籍を読んでいると陽明学も出てくることが多く、この二つの思想はよく比較されています。同じ儒教思想が出発点ですが朱子学と陽明学はまるで正反対なのは、陽明学がそもそも朱子学への批判・反発から生まれた思想だからです。簡単に朱子学と陽明学の違いをいうと、朱子学は、「性即理」といって、人間の本性は宇宙の理と一体であるとして、自分の外にある「宇宙の理」を窮める事(格物窮理といいます)に重点を置く学問です。対して陽明学は「心即理」といって、自分の心そのものが宇宙の根本原理であるとし、自分の内にある心を窮める学問です。朱子学は自然科学、陽明学は心理学的な感じでしょうか。日本では江戸時代に朱子学が官学となり学ばれました。林羅山が有名です。羅山は人間には天地と同じように上下の区別が定められているという「上下定分の理」を説き、自己を慎む「敬」を重視し、身分や序列に見合った生き方をするという「存心得敬」を説きました。身分制度のあった江戸時代にぴったりな学問で官学化されるのも頷けます。そうした朱子学に対して批判・反発したのが中江藤樹で、日本の陽明学の祖と言われています。藤樹は他人を敬う「孝」を重視しするとともに、人間には生まれながらにして正しい心が備わっていて(これを良知といいます)、その良知を行為として現わす、「知行合一」を説きました。仏法者としては、陽明学の方にシンパシーを感じます。朱子学も陽明学もそれぞれ学ぶべき点もあり、日蓮大聖人も、「又習学すべき物三あり、所謂儒外内これなり。」と一切衆生が習学すべきモノのひとつに儒教を挙げています。ただしそれは仏教を受け入れる土壌として、先にいわゆる道徳を学ぶという観点からです。道徳を持って正しく生きることは美しいことですが、正しく生きても必ずしも幸福になるとは限りませんし、それを解決するための具体的な方法論が儒教では説かれていません。朱子学はいまでいう国家公務員試験のテキストのようなもので思想とよりも世法の学問と言う感じだし、陽明学は思想と呼ぶには少し幼稚に感じますが、どちらも世間や人生の一分は示されています。ただ日本は儒教の国ではなく神仏習合の仏教の国ですから、朱子学や陽明学の思想はあまり定着してません。それは即ち日本人の思想・精神は、儒教を基本とする国よりも優れているという事でもあります。もっとも最近では、その優れた思想・精神性を日本人が失いつつあると感じることが多いのが残念です。

※創価退会相談・質問・疑問・対論など常時コメントを受付ています。メールでの問合せは、「プロフィール」に公開しているアドレスまで

▼一日「イチ押し」お願いします

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 創価学会 批判・告発へ
にほんブログ村


創価学会ランキング

PVアクセスランキング にほんブログ村