何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり
はい。今月の座談会御書は選挙の定番の上記の御文だね。池田大作がこの御文を引用して、【あの“まさかが実現”の大阪の戦いで、関西の宝友と心肝に染めた御聖訓に「何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」とあります。御本仏のこの御一念に直結し、我らは、いかなる災難にも、いかなる試練にも、わが友を一人一人護りに護り、強盛なる大信力・大行力で無窮の大仏力・大法力を湧現しながら、断固として不可能を可能にしていくのであります。】なんていう指導してるからねすっかり当御文は選挙の時の定番になってしまったわけだ。前回は参院選の時の座談会だったな。下に前回の記事をリンクしておきますわ。さて池田は当御文について、【これが師匠の祈りです。師匠とは何とありがたいものか。私はこの御文を拝するたびに、感謝と不借の念がわいてきます。私もまた尊き同志の皆様方そして全世界の民衆があらゆる辛苦を乗り越え晴れ晴れと幸福・栄光の勝鬨を上げられるよう、ひたぶるに祈っています。】などという指導もしている。大聖人に事寄せて自分と御本仏とさも同等であるかのように騙り「師匠の俺をありがたがれよ」と言っているわけだが前回の講義でも言ったと思うが池田には不可能を可能する力など無いのである。そもそも０分勤行の池田が「ひたぶる祈っている」という事自体が大嘘なのだが。本文の【湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり】というのは御本仏・日蓮大聖人の祈りであり我々信徒に同じように祈れなどと当抄のどこにも書いていない。この大聖人の祈りとは違う表現をすれば「仏力」「法力」の事である。つまり不可能を可能する祈りというのは「仏力」「法力」の事であり凡夫の池田や我々信徒が自力で不可能を可能するのではない。そしてこの大聖人の祈りの力とはどこに存在するのかといえば一大秘法の戒壇大御本尊に存在するのである。日寛上人が『観心本尊抄文段』で、
◇此の本尊の功徳、無量無辺にして広大深遠の妙用有り。故に暫くも此の本尊を信じて南無妙法蓮華経と唱うれば、則ち祈りとして叶わざる無く、罪として滅せざる無く、福として来たらざる無く、理として顕れざる無きなり。
と御指南しているのはこのことである。御本尊の功徳・妙用というのが大聖人の祈りであり信徒の祈りとはそれを信じる祈りなのである。同じ祈りでもここに能所の違いがあるのである。松野殿御返事には智者の題目も愚者の題目も差別が無いと書いてあるだろうと反論してくる創価員もいるだろうから先に教えておくが、松野殿御返事で差別がないと言われているのは「功徳」の差別がないという事であって能所に差別がないと言っているのはない。そこを理解できないと池田レベルの創価教学だぞ。また日寛上人は戒壇大御本尊を根本の本尊と定められたうえで此の本尊といわれている。そのことは同じ『観心本尊抄文段』に書かれているの切文しないで全部読みたまえよ創価諸君。つまり創価の盗品海賊版本尊は日寛上人が言われている此の本尊のうちに入らない。よって創価本尊には不可能を可能する力は皆無である。さらに創価員は祈り方も間違えている。本抄で大聖人が【湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり】といわれたのは、大聖人に対して御供養をした信徒に対してそう言われたのである。以前も書いたが唱題には御供養の意義がある。唱題の一番重要な意義は「唱題は御供養である」ということなのである。「師弟誓願の祈り」もヘチマもないのである。
◆仏にやすやすとなる事の候ぞ・をしへまいらせ候はん、（中略）仏になりやすき事は別のやう候はず、旱魃にかわけるものに水をあたへ・寒冰にこごへたるものに火をあたふるがごとし、又二つなき物を人にあたへ・命のたゆるに人のせにあふがごとし（上野殿御返事）
との御妙判にあるように、凡夫信徒の「成仏」の要諦は御供養に有るのである。唱題は根本であり最高の御供養なのである。無論、自分の悩みや目標を祈ることは否定しないが創価員のように「自分の願い事ばかりしている」ような唱題は本来の唱題ではない。まずは大聖人（戒壇大御本尊）に御供養を申し上げるという題目を真心を込めて唱えるからこそ御本仏・大聖人が本文のあるように【何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり】と応えてくれるのであり、それによって道理に合わない願いでない限り不可能と思われる事を可能するのである。それが大聖人の仏法である。いづれにしても創価員の祈りには御供養の精神もないし何よりも盗品海賊版のインチキ本尊であるから願いは叶わない。「叶った」と思っているならそれは御書に照らせば「魔の通力」であり「仏力・法力」ではないことは明白である。本当に自身の成仏と自分の大切な人達の幸福を願うのであれば早く創価を辞めて戒壇大御本尊の許に戻り正しい信仰をするべきである。
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