創価ダメだしブログ

創価・顕正、その他異流義破折と日蓮大聖人の仏法を正しく伝えるブログです。日蓮正宗への勧誘サイトではありません。

六巻抄拝読の為の基礎知識⑮(末法相応抄③)

今日は「末法相応抄・下」の基礎知識です。前回の上巻は日辰の一部読誦の邪義の破折でしたが今回の下巻は「造仏」の破折の巻になります。「造仏」とは日辰の主張する色相荘厳の仏像を造することを指します。本抄では日辰の書である「造仏論議」(日辰が記)に書かれている邪義を破折していきます。細かく説明すると非常に長くなるのでそこは読者の皆様の研鑽にお任せするとして今回は本抄の全体的な流れだけ説明します(ページ数は大石寺版の六巻抄に対応しています)本抄ではまず最初に「造仏禁止」の理由とその文証をあげています。造仏禁止の理由は、一には是れ熟脱の教主なるが故に、二には是れ三徳の縁浅きが故に、謂わく、三徳有縁うえんを本尊と為すべし、三には是れ人法勝劣あるが故に。の三点です。簡単に言うと色相荘厳の仏像は脱益仏であり末法衆生にも縁が薄い。さらにこれらの仏像は人と法の勝劣があるので優れた本尊とは言えないということです。これらを元にこのあと大別して11項目にわたり「造仏論議」の説を破折しています。その内容は、

①問う、日辰が記に云わく「唱法華題目抄に云わく(P138-8)~

「唱法華題目抄」の文意。

②問う、又云わく、真間供養抄三十七に云わく(P139-3)~

真間・金吾・日眼女抄に書かれている造仏に対する件。

③問う、又云わく、宝軽法重抄二十七に云わく(P141-1)~

「宝軽法重抄」の文意。

④問う、又云わく、本尊抄八に云わく(P141-7)~

観心本尊抄の「仏像」の意味。

⑤問う、又云わく、報恩抄下に云わく(P142末)~

報恩抄の「教主釈尊」についての会通

⑥問う、又日辰が記に云わく一宗の本尊久遠元初の自受用身なり(P149-6)~

久遠元初自受用身についての日辰の誤解。

⑦問う、又云わく本因名字の報身とは(P150末)~

本因名字の報身について。

⑧問う、又云わく法華論に云わく(P152-1)~

自受用身は本果か本因か。

⑨問う、本果の報身は久遠元初に属すとせんや(P153末)~

本果の自受用身について。

⑩問う、久遠元初の自受用身と応仏昇進の自受用身と其の異なり如何(P154末)~

久遠元初と応仏昇進の二つの自受用身の違い

⑪問う、又日辰が記に云わく、興師の御筆の中に造仏制止の文全く之無き所なり云云(155-4)~

日興上人への疑難への破折。

となっています。このうちの⑤「報恩抄の教主釈尊」についてのところはさらに詳しく、【初めに異解を牒し、次に邪難を破し、三に正義を示す】として「造仏論議」の間違いを書き(異解を牒し)14項目にわたり日辰の邪義を破折し、「教主釈尊」の正しい会通をしています。なぜここだけ詳しく書かれているかというと「造仏」といってもその根本は「釈尊を本仏」と定めるところからきているからです。五老僧・身延がまさにそうですが、日辰は日尊師の流れを汲む日興門流でありながら「釈迦本仏」を主張し結果「造仏」という邪義を唱えたわけです。日興門流の正義は「日蓮大聖人がご本仏である」というものです。大聖人をご本仏と理解すれば、本尊は大聖人の曼陀羅以外なく「造仏」などという発想はでてきません。つまり「釈迦本仏」という考え方自体が間違っており「種脱相対」を知らない故の「造仏論」ですから⑤の「教主釈尊」の会通に関しては詳しく御指南されているわけです。さて、簡単ですがこれで「末法相応抄」は終了します。この「末法相応抄」全体の感想としては、要法寺・日辰のロジックは「いかにも異流義らしい」ということです。大聖人の化導の次第も理解せずに御書を切文して論を進める。また「日興上人は造仏禁止といっていない」などという屁理屈を言う。まさに現代の創価活動家とそっくりです。切文と屁理屈。創価は日辰ロジックをそっくり踏襲していますね。ご請訓には、

◆実経の義を用いず或は少し白義に違う文有れば理を曲げて会通を構え以て自身の義に叶わしむ(守護国家論)

とあります。意味は「(邪教徒・邪師は)少しでも自分の義(我見)に合致しないような文証があればその文証の義を勝手に解釈して自分の我見に合わせようとする」ということです。日辰も創価も異流義のヤカラというのはいつの時代でも同じような行動をするものです。私達はそうした異流義のインチキに騙されないようにこの六巻抄をはじめ歴代上人・当代法主上人の御指南をしっかり学び異流義の邪義をしっかり破折できるようにしていきましょう。

追伸:ザックリ流れだけしか書いていませんので質問等がありましたら気軽にコメントしてください。

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