皆さんは数学好きですか?学生時代には数学が苦手という人が結構多かった気がします。私は中学の時の担任教師が数学教師でその影響か数学は好きでした。数学に使う数字というのは無数にありますけど人類が初めて使った数字は間違いなく『自然数』ですよね。1・2・3・・と自然界に存在する数が『自然数』です。数学的に言うと『正の整数』です。最初の数字(アラビア数字・現代の数字)は1~9までしかありませんでした。何故かというと「0(ゼロ)」が数字として認められていなかったらです。「0」は数字じゃくて空位を示す記号だったんですね。これを「位取りのゼロ」といいます。そのゼロが数字としてみなされるようになったのは6~7世紀頃のインドが発祥だと言われています。それまでインドではゼロを示す記号として「・」(点)が使われていましたが、7世紀のインドの数学者・ブラーマグプタという人の著書『ブラーマ・スプタ・シッダーンタ』のなかに「0(ゼロ)」の概念が述べられていますが、ブラーマグプタは数としての「0(ゼロ)」を「シューニャ」と名付けていてこれはサンスクリットで「空」を意味しています。ここで数学と仏法のがつながるのです。そしてこの「0」からインドではさらに「負の数」というのも発見されます。それから数字は小数・分数などの有理数、無理数、虚数と無限に広がっていくのですが全ては「0」(ゼロ)を発見したことが数字の起点だと思っています。この「0」の発見の何がすごいかと言えば「0」を「無」ではなく「空」と定義したところです。もし「0」=「無」としたならば「負の整数」は見つからなかったし当然他の数字も見つかりません。「0」=「空」としたことによって数字は無限になったのです。放浪の天才数学者と言われている ポール・エルデシュは「数学は科学の言語であり、哲学の方法であり、芸術の表現である」と言いましたがまさにその通りなんですね。数学はある意味でこの世の全ての基本なのです。そしてその数学を作り出したのが仏法なんです。数学は方程式ですから数学を作り出した仏法もまた方程式で決して空想でも何でもありません。一見して無関係と思える数学と仏法には深い関連があるわけです。凄いと思いませんか?こうしたところに仏法思想の他宗教に対する優位性があると感じます。
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