創価教学じゃない御書講義（2023年5月座談会御書・顕仏未来記）

月は西より出でて東を照し日は東より出でて西を照す仏法も又以て是くの如し正像には西より東に向い末法には東より西に往く

今回の座談会御書は『顕仏未来記』の御文。この御文は【仏法西還】を示していて【仏法西還】とは【仏法東漸】に対する言葉で、正法・像法時代に釈尊の仏法がインドから東の日本に流布されることを【仏法東漸】といい、末法にはいると大聖人の仏法が逆に日本から西のインドに還っていくことを【仏法西還】という。広義においては大聖人仏法の一閻浮提広宣流布の予言（未来記）となる。本文では「月」を釈迦仏法に「日（太陽）」を大聖人仏法に例えているがこれには多々意義があるが、釈迦在世の国を月氏国といい大聖人は日本国なのでそれぞれの国の名をとってこのように例えている。さて、日寛上人は『依義判文抄』でこの日本国という名前に、

◇日本の名に且く三意有り。一には所弘の法を表わして日本と名づくるなり。謂わく、日は是れ能譬、本は是れ所譬、法譬倶に挙げて日本と名づくるなり
二に能弘の人を表わして日本と名づくるなり。謂わく、日蓮の本国なるが故なり。
三には本門流布の根本を表わして日本と名づくるなり。謂わく、日は即ち文底独一の本門三大秘法なり、本は即ち此の秘法広宣流布の根本なり、故に日本と云うなり。

このような三意があると言われた後に、

◇応に知るべし、月は西より東に向い、日は東より西に入る、之れを思い合わすべし。然れば則ち日本国は本因妙の教主日蓮大聖の本国にして本門の三大秘法広宣流布の根本の妙国なり

とこの日本国は御本仏・大聖人の本国であり、三大秘法広宣流布の根本の国であると御指南されている。そして、三大秘法の体とは、

◇文底深秘の大法、其の体如何。答う、即ち是れ天台未弘の大法・三大秘法の随一・本門戒壇の御本尊の御事なり（中略）此の本尊は広布の根源なり（撰時抄愚記）

本門戒壇の大御本尊であり、この戒壇大御本尊が広宣流布の根源であるといわれ、更には、『文底秘沈抄』において、

◇富士山は是れ広宣流布の根源なるが故に。根源とは何ぞ、謂わく、本門戒壇の本尊是れなり（中略）既に是れ広布の根源の所住なり、蓋ぞ本山と仰がざらんや。

◇然るに三大秘法の随一の本門戒壇の本尊は今富士の山下に在り、故に富士山は即ち法身の四処なり、是れ則ち法妙なるが故に人尊く、人尊きが故に処尊しとは是れなり。

と御指南されいる。創価員の諸君、お分かりだろうか？君たちの大好きな世界広布とは、まずは日本が根本である。日本で広宣流布できていないのに世界に広まったなんて主張したところで全く無意味なのである。そして日本の中でも富士山（大石寺）が根源であり、大石寺の中でも戒壇大御本尊が広宣流布の根源中の根源なのである。然るに、広宣流布の根源である、戒壇大御本尊を捨て大石寺を誹謗する君たち創価員に、広宣流布する資格も能力も権利も権限もないのである。当然ながら選挙も新聞啓蒙も財務も全て広宣流布とはならない。よって功徳も即身成仏もない。いやむしろ、広布の根源である戒壇大御本尊を捨てさせる教えである池田創価教という邪師・邪法を広めているのは大謗法である。故に「無間地獄間違いなし」と教えてあげているのである。これは、日蓮大聖人の御妙判であり私が勝手に「堕地獄」と創価員を誹謗中傷しているのではない。毎月、君たちは座談会で御書を学んでいるが池田創価教学でマインドコントロールされていることに早く気づいて欲しいと願っている。創価の教学は君たちをMCするためのツールなのである。自分と自分の愛する人を幸福にしたいのなら池田創価教を止めて早く戒壇大御本尊の許に戻ることである。話は変わるが、【仏法西還】の話題になると創価では池田大作が昭和３６年に正宗信徒が誰もいないインドの地に立ち仏法西還・世界広布の第一歩を踏み出したという創価捏造史を聞かされると思うが（今月の座談会各地でそのような講義も行われるだろう）、池田大作がインドの地を踏む前年の昭和３５年にはすでに日蓮正宗の信徒と御本尊はインドの地に渡っている。それは当時の創価の大白蓮華（昭和３５年８月号）にも、インド２世帯と記されている。そしてそのうちの１世帯は池田がラブレターを書いて振られた日蓮正宗信徒の三宅妙子さんご家族の折伏されたT・プラサドさんである。池田大作が東洋広布の先駆者でもなんでもない。また当時、ブッタガヤに埋納された「東洋広布の碑」などは、埋納直後にすぐにブッタガヤの整備事業に伴い別の場所に移され「東洋広布の碑」は現在はインド創価菩提樹園に移動された。広宣流布の暁に掘り出せれる予定だったのに（笑）もっとも、前述の通り池田創価は事実上、広宣流布を放棄したのだから「東洋広布の碑」など、池田の初めてのインド旅行の記念品にしかならない仏法上では何の価値もない代物だが。