創価ダメだしブログ

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『東村山の闇』8年目の真実、矢野穂積・朝木直子著レビュー

昨年末に『東村山の闇』を読んだ。1995年9月1日。当時、東村山市議の朝木明代氏がビルから謎の転落死をした事件について矢野穂積氏と明代元市議の息女・直子氏によって書かれた書籍だ。1995年に当事件が発生した時点から創価学会の関与が一部週刊誌等で噂されていたが当時の創価新報などでは明代元市議は「万引きを苦にした自殺」と報道されていた。私は当時は創価広宣部だったがこの事件については組織内ではあまり話題にもならず大きな関心もなく、以来私の中では明代元市議は自殺したという創価情報のままアップデートされずにいたのだが長井秀和氏が当事件に絡んで創価から訴訟を起こされたことで興味を抱くに至った。最初この書籍の中古本は意外と高値で購入を躊躇していたがペーパーバック版で再版されたので早速購入し読了した。

朝子氏や矢野氏の推測や二人の明代氏に対する叙情的な心情の記述は参考程度に止めるとしてこの本に書かれている【事実】だけを取り上げても「自殺」の線は素人目にも考えずらい。そもそも自殺の原因とされた「万引き」事件自体が冤罪なのだから明代氏のそれまでも活動から判断して冤罪を苦にしての自殺は考えられない。(2002年に東京地裁で万引き・自殺は否定されたとこの本書に記述されている)そして何より驚愕するのは本件に関わった重要なポジションの人間に創価学会員が非常に多いことだ。本書では事件を警察に指揮する検察支部長とその支部長から事件担当者と指名された検事。そしてこの検事等によって指揮され捜査責任者となった東村山警察の副署長は学会幹部。そして東村山市議の公明党議員は明代氏の政敵である。更には矢野氏が襲撃(2回)された時の犯人も学会員であることがほぼ判明しているらしい。創価サイドは朝子氏とその同調者に対して創価に対する「デマ」と主張するが「デマ」と断じるほどの根拠は創価側にはない。逆に検察・警察が創価幹部だったことや本書に記されている明代氏が死亡するまでの警察や検察の対応(特に警察)や朝木サイドと創価公明党の対立の経緯や明代氏の反創価活動等の事実だけを取り上げても朝木サイドが創価学会の関与の可能性について疑いを持つことは当然だと思われる。そもそも創価学会は東村山事件の以前にも言論出版妨害事件や月間ペン事件などで公明党を通して警察や検察に働きかけて自分達有利に事が運ぶように策謀したり、右翼や暴力団との繋がりなども裁判や関係者からの証言・書籍等で明らかされているし東村山事件後も日蓮正宗に対する芸者写真の捏造などのデマやデッチ上げ攻撃や、本山・末寺に対する嫌がらや脅迫をしてきた事実や証言も多数存在する。また学会員に対する情報の操作・隠蔽は日常的に行われていると言って過言ではないし現在進行形でも会員に対してスラップ訴訟を連発している。他にも創価・公明の起こしてきた反社会的な行動はおよそ宗教団体とは思えないほど存在する。学会内部では「法難」と説明しているがその説明は世間に通用しない。このような体質の組織である創価学会の言い分を信じろと言われても無理があるし、「自殺」と断定するのには不可解な点が多すぎるから遺族が真相を知りたいと願うのは当然の心情だろう。そしてもしも「他殺」であるならば創価学会か関与したと推測してもおかしくない。この書籍はアンチ創価だけでなく現役学会員もそして一般の方にも是非読んで欲しい書籍である。朝木朝子・矢野穂積両氏が本当にデマをいっているのかどうかこの本に書かれている事実を直視して判断することを勧める。また創価公明に限らずカルト的な集団が政治に関与することの危険性を感じられる一冊でもある。この書籍は事件後8年目に書かれたもので、続編として事件後20年後に書かれた「パート2」も書籍化の予定があるらしいので再版されたらそちらも読んでみたいと思う。

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