創価ダメだしブログ

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【法華玄義】の基礎知識③(七番共解と五重各説)

『法華玄義』の本文は、【七番共解】と【五重各説】で構成されています。前回、書きましたが【七番共解】は五重玄義(五重玄)の総論であり、【五重各説】は五重玄の各論です。【七番共解】とは、①標章②引証③生起④開合⑤料簡⑥観心⑦会異の7章からなり五重玄を総括的に解釈します。(総論)「標章」は五重玄(五章)を宣揚する内容です。「引証」で法華経の文証を引き、「生起」は五重玄の次第順序を明らかにします。「開合」で五重玄と理事・教行・因果などの他の概念との関係を示し、「料簡」では問答によって真実を究めていきます。「観心」は、前段階までの「標章」から「料簡」までを改めて観心の立場から明らかにします。「会異」とは異なるものを同一のものに帰着することで即ち会通です。【五重各説】は五重玄のそれぞれ個別の解釈です。(各論)さて、【七番共解】の7項目は、信心・精進心・念心・定心・慧心の五心と関連しその意義が説明されていて、この五心からやがて空・無相・無作の三解脱門(三三昧)に入るとされています。詳細は割愛しますがこれが【七番共解】で得られる功徳(利益)です。また【五重各別】は、名・体・宗・用・教の五重玄をそれぞれ理解することによってやはり五心を生じ、開・示・悟・入の四仏知見の道に入ることができる。これが【五重各説】の功徳(利益)です。天台大師の『摩訶止観』の構成は【五略十広】と呼ばれ有名ですが、『法華玄義』といえば【七番共解・五重各説】です。『法華玄義』は【七番共解・五重各説】で構成されていると知っているだけでも『法華玄義』を読む機会があれば多少は役に立つと思います。

 

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