創価ダメだしブログ

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『醍醐寺理性院血脈』と『五輪九字明秘密義釈』(気楽非活ロレックス氏と法華講員の議論より)

前回記事で気楽非活ロレックス氏の『不動愛染感見記』の記事に対する質問の回答を書いたが、SNS法華講員から『不動愛染感見記』は東密ではなく台密の相承であることを指摘された氏は今度は『醍醐寺理性院血脈』と『五輪九字明秘密義釈』を持ち出して大聖人が真言宗の相承を受けたと反論したようだ。因みに私のSNSアカウントは気軽非活氏に一度もリプしたこともないの何故かブロックされている。(笑)それはいいとして氏がこの2書を持ち出したのは真言宗の『醍醐寺理性院血脈』中の第25代目に【日蓮】と記されているから大聖人は真言宗の血脈を受けた証拠だというわけだ。当書は昭和の初めに金沢文庫で発見された称名寺四代目の実真の筆である。この『理性院血脈』に記されている【日蓮】というのは大和国金剛王院の住僧・重如の字が「日蓮」といい重如は小野・広沢両流を修学してので理性院血脈の中の「日蓮」は重如であると説があり大聖人であることは確定していない。そこで氏は『理性院血脈』中の【日蓮】とは大聖人であるという証拠として中山に所蔵されている建長3年の『五輪九字明秘密義釈』の大聖人の書写本を持ち出した。氏のロジックは『五輪九字明秘密義釈』という真言宗の重書を大聖人は書写できる立場であったのだから(つまり大聖人は真言宗の高僧だという理論)『理性院血脈』中の【日蓮】=大聖人であるというものだ。だたこれも微妙で『五輪九字明秘密義釈』が真言宗の高僧だけが閲覧できる秘蔵の書と確定できない部分がある。というのはこの書を書写した場所は、【長三年十一月廿四日卯時了。五条之坊門、富小路。坊門ヨリハ南。富小路ヨリハ西】と書かれていて書写した場所が真言寺院と確定できない。一説には寺院ではなく檀所と言われる寺院以外に経論を所蔵し書写できる場所で大聖人は書写したと言われている。(寺院であるなら寺院名を書くはずなのに場所を書いているのでこれは檀所の場所を示ししているという説)。当書が真言宗の秘蔵の書であれば寺院以外の場所に所蔵させるわけがないので『五輪九字明秘密義釈』を書写できるのは真言宗の高僧に限定されていたわけではないという事になる。また日蓮大聖人が『五輪九字明秘密義釈』を書写したのは建長3年なのは確定なので『理性院血脈』を大聖人が受けたならばその時期は建長3年頃が濃厚である。そうなると今度は『理性院血脈』の【日蓮】という記述が気になる。建長3年は立宗宣言前なので大聖人は【日蓮】でなく【蓮長】を名乗っていた。つまり建長3年のに大聖人に相承したのなら【日蓮】ではなく【蓮長】と記されていないと史実と合わない。(もちろん理性院血脈が書かれたのは後代なので日蓮と記述した可能性もある)。また建長3年といえば大聖人は今だ修学中の身である。他にも真言宗内には多くの僧侶が存在するのに修学中の僧侶に真言宗の高僧が血脈相承をするだろうか?そうした理由により私は『理性院血脈』中の【日蓮】とは大聖人ではなく【日蓮房重如】であると判断している。もっともこれらの書物から推定すると大聖人が東密台密相伝を受けたとしてもその時期は建長年間。つまり竜の口における発迹顕本以前でしかも立正安国論も著していない時期なので三類の強敵による法難を受ける以前の外用凡夫・内証上行の時期である。この時期の大聖人は他の僧侶同様に修学に余念なくその結果として密教の相承を受けても何も問題はない。むしろ相承を授かったということは密教の奥義に達したわけだからその上で真言宗天台宗を批判・否定したのは逆に説得力があるだろう。気楽非活氏は「法門を会得=法門を肯定」と思っているようだが法門を会得した事とその法門を肯定することは別物である。大聖人が◆内典の人・外典をよむ得道のためにはあらず才学のためか、山寺の小児の倶舎の頌をよむ得道のためか、伝教・慈覚は八宗を極め給へり一切経をよみ給う、これみな法華経を詮と心へ給はん梯磴なるべし。(法門申さるべき様の事)といわれているように、法門を学び会得するのはあくまでも学問の為であってその宗派を肯定し信仰するためではない。私もかなり創価教学に精通していると自負しているし創価時代に幹部の役職を受けたが創価教学・創価教義は否定している(笑)。「真言密教を相承しながら真言宗を否定するのは自己矛盾」「天台密教を相承しているなら円仁・円珍の説を認めている」と気楽非活氏は鬼の首を取ったように騒いでいるが、こんなことで騒ぐのは大聖人の法門法義を知らない人だけだ。そして相手の事を良く知らないのに非難するのは批判・破折ではなく誹謗中傷という。これでは今の会員と全く同じだ。もっとも氏は元広宣部らしいから破折より誹謗の方が得意なのかもしれないが同じ元広宣部の私としては残念ではある。(前にも同じこと言ったけど)

■関連記事はこちら▶『不動愛染感見記』に関する気楽に語ろう創価学会非活ブログ記事への質問に答えて。 - 創価ダメだしブログ

 

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