創価ダメだしブログ

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日興上人別伝・身延離山⑤(身延離山とその意義)

波木利日円の謗法により日興上人が身延離山の決意をされた状況と心情は、日円の子息である正信の信徒である原殿に宛てた『原殿御返事』に詳しく書かれいます。聖典にも掲載されているので聖典を所有している方はぜひ一読してください。当抄の内容は最初に身延謗法化の直接の発端を示し次の日円の謗法は日向の教唆によるもと断じ日興上人が身延離山を決意された苦衷の心情を述べ最後に日向の非行を難じで文を終えてます。日円の謗法については『富士一跡門徒存知事』には四箇謗法を挙げていますが『原殿御返事』には三箇謗法を示されていますがどちらも内容は同じです。即ち、1三島神社参詣。2福士の塔供養参加。3九品念仏道場建立。4立像一体仏造立でこれらは、1安国論の正意に反する。2謗法への布施をする。3久遠釈尊の木造を破る(曼荼羅正意を破る)という謗法になります。なかでも一番の問題は立像一体仏の建立です。謗施・反安国論は謗法であっても日円個人の問題ですが立像一体仏は身延山における本尊の問題ですからこの立像一体仏造立が日興上人の身延離山の最大の原因となります。最初に日円の三島神社参詣を戒めた日興上人に対し日向は邪義を立て日円の神社参詣を容認することから始まりす。日興上人は日向に学頭を解任すると主張しましたが日円は日向の軟風に騙されやがて福士の塔(念仏の塔)に進んで寄進するなどし、やがて一体仏の建立に繋がっていきます。「一体仏」を勧めたのも他ではない日向です。日興上人はとことん制止しましたがそんな日興上人に対し日円は、【我は民部阿闍梨を師匠にしてる也】との暴言を吐き一体仏造立へと進んで行きます。これらが弘安10年から正応元年の頃に起こりました。そして日向も正応元年11月24日の大師講敬白で大聖人の意に逆らう国祷をする暴挙に出ます。ここに至り日興上人は身延離山の決意を固めます。その心情は『原殿御返事』に身延沢を罷り出で候事面目なさ本意なさ申し尽くし難く候えども、打ち還し打ち還し案じ候えばいずくにても聖人の御義を相継ぎ進らせて、世に立て候わん事こそ、詮にて候え。さりともと思い奉るに、御弟子悉く師敵対せられ候いぬ、日興一人本師の正義を存じて、本懐を遂げ奉り候べき仁に相当つて覚え候えば、本意忘るること無くて候】と述べられています。この一文を読む時、日興上人の苦渋の胸中に思いを馳せては自分も胸が苦しくなります。こうして『原殿御返事』を認められた翌年の正応2年の春(1月下旬から2月上旬と推定)に日興上人は戒壇大御本尊を始めとする一切の重宝とともに身延山を離山します。そしてその後は富士河合を経由し正応2年3月に南条時光殿の上野郷に入られ、翌正応3年10月に時光殿の寄進によって大石寺を創立するのです。さて、日興上人の身延離山の歴史を見てきましたが、個人的には日興上人の身延離山は残念な事件ではあったけど必然であり御本仏・日蓮大聖人の御計らいであったと思っています。日蓮一期の弘法、白蓮阿闍梨日興に之を付属す、本門弘通の大導師為るべきなり、国主此の法を立てられば富士山に本門寺の戒壇を建立せらるべきなり云々】と大聖人が身延相承でお示しの通り、身延山日蓮大聖人の仏法の根本となる場所ではありません。大聖人が身延の山中で御遷化されなかったのも故有るかなと思います。あくまでも大聖人の仏法の中心となるべき場所は富士山を置いて他にないのです。もし、日興上人がそのまま身延にいたら果たして富士山に本門寺は建立出来でしょうか?また日興上人亡き後で南条家はいまの大石寺の土地を寄進できたでしょうか?日道上人の時代には既に東坊問題が勃発していますから日興上人御入滅後ではすんなりと大石寺を創立できたとは考えずらいのです。つまり、日興上人の身延離山は時光殿(南条家)の大石寺寄進のベストなタイミングだったと思うのです。言い方を変えれば大聖人の御遺命(身延相承書)のままに事が運んだということで実に不可思議な出来事です。まさに御仏智としか思えない史実であると感じます。現在、富士山・大石寺に大御本尊がおわしますのは、日興上人の身延離山が全ての始まりですから身延が謗法の総本山になってしまったことは口惜しいですが反面で身延利離山があってこそ日興上人爾来、大聖人の色心二法である戒壇大御本尊が富士山の許に在り大聖人の本意の通りになっているのですから結果として日興上人の身延離山は正しくそして必然であったのだと思います。いずれ身延も日向・日円以来の謗法を悔いて日興門流として大石寺に帰伏する日が来ることでしょう。その種は日興上人が既に植えていますから。

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