総じて日蓮が弟子と云つて法華経を修行せん人人は日蓮が如くにし候へ、さだにも候はば釈迦多宝十方の分身十羅刹も御守り候べし
今月の座談会御書は『四菩薩造立抄』の御文です。今回のポイントはやはり【日蓮が如くにし候へ】でしょうね。まず大前提から書きますが我々凡夫と御本仏日蓮大聖人が全くイコールになることはありません。大聖人と全く同じことをしても我々は御本仏にはなれない。至極当然の話ですがこの大前提をまずは心にとどめてください。ですから【日蓮が如く】とは「大聖人の御指導の通りに」といういわゆる如説修業をしなさいという事です。御書の各抄に我々凡夫の修行の在り方が書かれていますが個人的に一番分かりやすのが、
◆行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし(諸法実相抄)
この御文だと思っています。行とは勤行唱題を基本とし御供養や給仕などの自行というまでもなく折伏の化他行で折伏には弘教と破折があります。そして学とは自行化他に亘ります。自分自身の信心を励ますのは自行の教学で仏法を説いたり邪義・邪見を破すための教学は化他の教学です。この自行化他に亘る行学の二道を修行を実践することが如説修業であり、【日蓮が如く】の修行です。その信心に諸天善神の守護が顕れ功徳が出るわけです。さて、創価教学だとこの【日蓮が如く】を【師匠と同じ戦い】などと変換するのが定番なのです。そして【師匠】とは大聖人のことではなくて池田大作であるとすり替えるのです。ここで、本記事冒頭に示した大前提を思い出してください。凡夫は本仏になれない。ということです。【日蓮が如く】という御文を【師匠・池田大作と同じ戦い】と変換すると御本仏と池田が同等になってしますのです。つまり凡夫の池田が御本仏になってしまう。このロジックが創価による池田本仏論の刷り込みなのです。仮に池田が大聖人の如く修行していたとしても池田の如くは間違いなのに実際の池田創価は大聖人の御指南された信心修業をしていません。創価は選挙や新聞啓蒙を「信心である」と言っていますが、大聖人の御指南にそんなことは一言もありません。選挙や聖教啓蒙を信心と定義するのは池田創価が勝手に作った修行なのです。また財務もそうです。大聖人は在家が在家に供養する修行など一言も言っていない。つまり財務は供養ではないから功徳は出でません。このように大聖人の御書等を悪用し勝手な修行をすることを本文の次上で、
◆私ならざる法門を僻案せん人は偏に天魔波旬の其の身に入り替りて人をして自身ともに無間大城に堕つべきにて候つたなしつたなし
と戒めています。上記御文の意味は、「大聖人の教えにないような法門を勝手に作るような人間は天魔がその身に入った悪鬼入其身の者であり他人も自分も共に無間地獄に墜ちる」ということです。つまり池田と同じ戦いはもとより創価の指導通りの信心をしている創価民さんは無間地獄行き必定なのです。『如説修業抄』では、
◆所詮仏法を修行せんには人の言を用う可らず只仰いで仏の金言をまほるべきなり
と池田のような人師の言葉を用いてはならないともご指南されています。こう書くと創価罵活動家は、「法華講だって法主の指南を用いているじゃないか」と他愛もない反論をしてきますが、日興上人以来の御歴代の法主上人は大聖人からの血脈相承を受けておられる方ですから三宝一体の法義によりその御指南は大聖人の御指南と同等である故に御歴代上人の御指南を仰ぎ実践することは如説修業となるわけです。実際に大聖人のお振舞いを一番近くでリアルタイムで見てきたのも日興上人ですからね。創価は「大聖人直結」というけど池田を始めとする創価民は誰一人実際の大聖人を知らないから口伝すらもないわけです。そもそも御書の御文の会通にしても池田創価のオリジナルなんて『立正安国論』の例の「選挙は信心」くらいしかない。創価教学のベースになっている御書御文の会通はすべて日興上人等の御歴代上人の御指南を借りパクしているだけです。その一点をもってしても池田と御歴代上人とは比べ物にならないほど差があるのです。ともあれ、【日蓮が如く】とは大聖人の仰せのままに行学の二道を修行する事であり、池田創価が僻案した選挙や聖教啓蒙ではありません。つまり学会活動は大聖人の仏法ではないということです。もっとも大聖人の色心二法である戒壇大御本尊を単なる物体と貶め捨てた創価が何をしたところで大聖人の仏法にならないどころが仏敵対の大謗法になるだけです。日蓮大聖人を御本仏と仰ぐ学会員さんは一日も早く学会活動を止めて創価を去り戒壇大御本尊の許に戻って来るべきです。
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