先日、天皇のことについてコメントをいただきました。最近、SNSにも天皇と大聖人仏法に関係についての質問をもらったこともあって今日は天皇と大聖人仏法に関しての所感を書きたいと思います。一般的な歴史では日本の初代天皇は神武天皇とされています。私も学校でそのように教わりました。今の人はあまり知らないかも知れませんが初代・神武天皇は天照大神(アマテラスオオミカミ)の5代孫という事になっています。天照大神はイザナギとイザナミ夫妻の娘でツクヨミ・スサノオの二人の弟がいる3兄弟です。天照大神が弟のスサノオの乱暴に抗議して「天の岩戸」の隠れて世界が闇に包まれてしまった。という有名な話を子供の頃に絵本で読んだことがあります(今の人は知らないかな?)いずれにしても初代天皇の神武天皇の先祖は天照大神だというのが一般的な日本人の知っている話です。これは大聖人の「神国王御書」の冒頭にも書いてあって大聖人もこの説(神話)を支持しています。話はそれますが「神国王御書」を読んで大聖人は日本は「神国」だと言ってるから、神が主で仏法は迹という神本仏迹論を未だに言う人がいますが大聖人は、
◆神はまけ仏はかたせ給いて神国はじめて仏国となりぬ(曾谷殿御返事)
◆命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也(富木入道殿御返事)
◆仏をば世雄と号し王をば自在となづけたり(四条金吾殿御返事)
等と言われていますので日本は「神国だった」と言っているだけで神本仏迹などという考えはありません。また先日の六巻抄学習でも書きましたが日寛上人は日本を「神国」ではなく「妙国」である。とご指南されています。さて私は右翼ではありませんが日本人として、また仏法者として天皇は信仰の対象ではありませんが敬うべき存在だと思っています。日本の皇室は世界に誇るべき2000年以上続く最古の王朝です。このことはギネスにも記録されています。キング(王)は世界中にたくさんいますがエンペラー(天皇・皇帝)は日本にしかいない。それだけでも日本人としては誇りに思い敬うべき存在だと思っています。ところが最近では天皇がオリンピックを懸念される発言(実際は宮内庁の西村泰彦長官の発言ですが)をすると、自民党内では「天皇陛下の政治発言は憲法違反だ」などという声があがる始末で個人的には保守であり自主憲法制定を目指す自民党議員の発言とは思えません。(そもそもオリンピックは政治と無関係なはずです)また隣国による天皇への侮辱発言には怒りを覚えます。そして天皇は権力や利権と無関係に我々国民や日本の事を祈ってくれていますが災害等を含め多くの日本国民の生活は苦しくなる一方です。本来は臣下である議員ふぜいに舐めた口を利かれ、隣国の人間から侮辱され、平和・安寧の祈りも叶わないのは天皇の威光勢力が衰えているからでしょう。それはとりも直さず当代天皇の身に入ると言われる天照大神の威光勢力が衰えているからでありその原因は天照大神が人々の謗法により法味を得ることができない所にあります。私達の御本尊にも天照大神が勧請されていますが、大聖人が
◆此の御本尊の中に住し給い妙法五字の光明にてらされて本有の尊形となる(日女御前御返事)
と言われているように天照大神も南無妙法蓮華経の本尊の中に住しその光明に照らされてこそ本来の姿を顕し本来の力を発揮するのです。いつの日か天皇陛下が大聖人仏法を信受された時に天皇本来の威光勢力が現れるのではないかと思っています。因みに創価の天皇観は、戸田会長は
■仏法から見て、天皇や、天皇制の問題は、特に規定すべきことはない。代々つづいて来た日本の天皇家としての存在を、破壊する必要もないし、だからといって、特別に扱う必要もない。(略)具体的にいうなら、今日、天皇の存在は、日本民族の幸、不幸にとって、それほど重大な要因ではない(池田大作著・人間革命)
池田大作氏は
■「天皇なんか問題になるかよ、小島の主に過ぎない。」
■「天皇を大石寺(本山)に参拝させたとき、私が時の最高権力者になるのだ。」(山崎正友著・「月刊ペン」事件 埋もれていた真実)と発言していたとされています。どちらも本人の発言ではないので本当かどうかは分かりませんが、私は戸田会長も池田氏も「言うだろうなぁ」と妙に納得しています。特に池田氏の発言は絶対言ったと思ってます。
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