創価ダメだしブログ

創価・顕正、その他異流義破折と日蓮大聖人の仏法を正しく伝えるブログです。日蓮正宗への勧誘サイトではありません。

『創価学会教学要綱』のトリックを暴く②【末法の御本仏】の罠

今回発刊された『創価学会教学要綱』は日蓮大聖人の仏法の原型をほとんど残していない。創価日蓮大聖人と無関係な宗教団体であるならそれも自由であるが【日蓮大聖人直結】というウソをいって会員や世間を欺いているのである。当該教学要綱はツッコミどころが満載で細かい取り上げるとキリがないので細かい部分については折をみて破折しようと思っているので重要部分だけいくつか取り上げたい。(本記事中、黒太文字は創価学会教学要綱からの引用)まず前回の記事でも書いたが一番感じたのは【日蓮大聖人本仏】の否定である。本書では一応は大聖人を【末法の御本仏】と位置付けているので多くの学会員は創価日蓮大聖人本仏を否定していないと受け止めるだろうが実はこれは創価教学のトリック(詐欺)である。

本書によれば日蓮大聖人は、「仏と同じ権能を有して、末法の一切衆生を救う教えを説いた教主」であるが故に【末法の御本仏】であるというのが創価教学だそうだ。ここだけ読んでも普通に日本語を読める人ならおかしい事に気づくだろう。まずここでは教主と仏を別に立てているから大聖人は仏でなく教主となり【末法の御本仏】にはならない。では仏とは誰を指すのか?ここで創価のいう仏とはとりも直さず久遠実成の釈尊のことである。本書は「久遠実成の釈尊」を「永遠の仏」と位置付けて大聖人は「上行菩薩」「法華経の行者」という位置づけに終始している。竜の口における大聖人の発迹顕本についても大聖人は御本仏の本地を顕わしたのでなく、上行菩薩としての自覚をしたことが発迹顕本であると説明している。つまり本書の内容から言うと創価の言う【末法の御本仏】とは「久遠実成の釈尊の権能を有して末法衆生を救う教えを説いた上行菩薩が大聖人」ということなる。【御本仏】という尊称だけ使ってその内容は身延と同じで大聖人は上行菩薩だと言っているのである。そもそも「久遠実成(釈尊)」は永遠ではない。なぜなら五百塵点劫という始まりがあるからだ。仏法の道理でいえば「有始」は「有終」なのである。「生まれたものは死ぬ」ゆえに久遠実成の釈尊は永遠の仏ではない。大聖人は御書で◆五百塵点劫の当初と久遠実成より更に過去の「久遠元初」を説いている。ところが本書では久遠実成の先を説明してない。また「久遠元初」を無視しているので無作三身もないのである。いうまでもなく久遠実成は本果妙の釈尊である。しかし、

◆自受用身は本、上行日蓮は迹なり。我が内証の寿量品とは、脱益寿量の文底の本因妙のことなり。その教主は某なり。(百六箇抄)

◆仏は熟脱の教主、某は下種の法主なり(本因妙抄)

と大聖人はご自身の事を【自受用身】【文底の本因妙の教主】【下種の法主】即ち久遠元初自受用身の本仏であると宣言されているのである。決して久遠実成の釈尊の権能をもつ末法の教主などではない。だからこそ正宗では大聖人を【末法御本仏】など末法に限定しないのである。大聖人は末法の遥か以前から御本仏なのである。【末法の御本仏】と表現するときはあくまでも釈迦仏法の教相に即した説明をする時だけである。創価の言う【末法の御本仏】とは正確に言えば【インドに生まれた応身釈迦仏の末法に限定された仏】ということで、いくら口先だけで【御本仏】といっても、その実は全く大聖人を【本仏】と位置付けていない。そもそも【本仏】は根本の仏なのだから末法も正法もないのである。この教学要綱は基本的に釈尊の『法華経』の教相を基準に理論を展開している。つまり天台教学と変わらない(もちろん天台教学の足元にも及ばない愚論だが)。大聖人の観心釈は無視だ。それは日蓮大聖人から久遠実成の釈尊へと本仏をこっそり変更していることで分かる。しかし実はこの久遠実成釈迦本仏も単なる通過点だろう。地涌の菩薩(上行菩薩)・法華経の行者と位置付けた大聖人を【末法の御本仏】と定義した本当の狙いは創価学会仏を誕生させることにある。自分達創価学会も同じ地涌の菩薩・法華経の行者であるのだから創価学会こそ末法の本仏と持っていくのが真の目的だし、そうしないと創価学会独自の教義を完成させたことにならない。まさに牽強付会のインチキ教学を展開しているのがこの『創価学会教学要綱』なのである。当然のことながらその教学は「邪義」「我見」であり謗法であることは言うまでもない。信心ある学会員は今一度日蓮大聖人の法門・法義を創価教学とは離れて学び、創価教学のこのトリックを見破る教学力を身に着けて創価のトリック教学を見破って欲しいものである。

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