創価ダメだしブログ

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日寛上人『臨終用心抄』・下

本抄の前半から本人並び看取りの人達の臨終において用心しなければならない御指南が続きますが、『臨終用心抄』の後半には「臨終の相」についての御指南が書かれています。一、臨終の相に依つて後の生所を知る事。と最初に「臨終の相」によって故人の死後の境涯を知ることができると言われています。つまり「臨終の相」が善相であるか悪相であるかで故人の成仏・不成仏が見て取れるということですが次では、一、他宗謗法の行者は縦ひ善相有りとも地獄に堕つ可き事。と他宗謗法の人がたとえ臨終の時に善相を示したとしても堕地獄であるといわれています。その理由を【師は是れ針の如し弟子檀那は糸の如し、其の人命終して阿鼻獄に入るとは此れ也云云。】といわれているように謗法他宗の悪相を示し堕地獄の宗祖を師匠とするならばその弟子は臨終の相が善相であっても師匠の後を追って堕地獄となるのです。逆に、一、法華本門の行者は不善相なれども成仏疑ひ無き事。といって法華経の行者、即ち今であれば日蓮正宗信徒で退転なく謗法を憎み折伏を行じた人の臨終の相が不善相であっても成仏をするともご指南されています。それは仏力・法力が甚深無量だからです。とはいえこれはあくまでも仮定の話であり裏を返せば純信に信心を貫いた正宗の僧俗が不善相を示すことはないという御指南なのです。また信心弱く臨終の際に悪相を示したとしても逆縁によって成仏することは疑いのないことです。因みに私は正宗信徒の臨終の相は先日亡くなった母しか知りませんが母の臨終の相は父・祖父母とは違う臨終の相でした。父や祖父母が悪相だったわけではないですが母は明らかに善相だと分かる臨終の相でした。さほど信心が強くなかった私の母ですら善相を示すのですから純真な信心を全うした方々が悪相を示すことはないと確信してます。浅井顕正会は日達上人や日顕上人の御遷化の相について悪質なデマを吹聴して誹謗していますが両上人が悪相で御遷化したという事実はありません。そのような誹謗は両上人に対する誹謗に留まらず、師であり宗祖である御本仏・日蓮大聖人に対する誹謗となる事を浅井昭衛や顕正会員は畏れるべきでしょう。さて、御指南は、一、臨終に唱題する者は必ず成仏する事。と続きますがこの『臨終用心抄』の最初から最後まで日寛上人が言われているのはこの「臨終に唱題をしなさい」ということなのです。臨終に題目を上げるための不断の準備(用心)を御指南されているのが『臨終用心抄』なのです。本人ならば日々の勤行唱題(多念の臨終)が重要であり、またそれを実践したとしても臨終の時は心が乱れてしまうので看護の人に自分に題目を勧めるように事前に依頼しておく。また看護の側も臨終が近くなった病人に対しては唱題を勧めるように心掛ける。それが臨終に対する用心(準備)であるということなのです。いわば、最終最後の終活です。臨終は来世への始発点でもあります。今世最後のこの時をどのように迎えるかは今世でどのような信心をしてきたかで決まります。まずは私達は「多念の臨終」である日々の勤行題目を疎かにせず臨終正念していくことが大切ですね。もちろん、毎回の勤行唱題で自分が死ぬ時を祈ることはありません。五座三座の勤行と唱題に「臨終正念」は含まれていますから。

 

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