創価ダメだしブログ

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日寛上人『臨終用心抄』・中

臨終正念の妨げとなる原因である、1断末魔の苦、2魔の所為、3妻子財宝への執着に対する心得として日寛上人は次のようにご指南されています。

一、問ふ断末魔の時心乱れざる用心如何。答ふ、平生覚悟すべき事也。一には顕宗論の意に准ぜば他人を譏刺すべからず、人心を傷切すべからず、此れ常の用心也。二には玄四廿三に云く身本と鳴有ならず、先世の妄想、今の四天を招く、虚空を囲むを仮りに名けて身と為す文。(中略)死ぬる苦しきは家を槌にて頽るが如く四大の板柱材木面々に取り離す故に苦るしむ也、断末魔とは之れを云ふ。此の離散の五陰と云ふ如く離散の四大也。すはさればこそと読たるは苦なり、驚きたる処なり。解れば本の野原と読るも解にが離散する事本のと云ふが法界の四大に帰りたる事也云云。是の如く兼て覚悟すれば驚かざる也。驚く事無ければ心乱るべからず。三には常に本尊と我と一躰也と思惟して口唱を励むべし

断末魔の苦を逃れるためには、1他人を誹謗して傷つけないように気を付ける。2今世の肉体は【地・水・火・風】の四大が仮に和合しただけで死はこの四大が元の法界の四大に戻るだけだと知っておくこと。3常に御本尊と自分とは一体であると思って唱題に励むことの3点です。法界の四大に戻るというのは戒壇大御本尊の許に戻るということで御本尊と自分は一体であるということになります。また他人を誹謗しないとは言われていますが、誹謗中傷はしてはないらいけど、謗法呵責はしなければなりません。個々は注意が必要です。

一、魔の所以の用心如何。答ふ平生覚悟有るべし、(中略)随喜恐畏の意を亡じて但妙法を唱ふ可き也。

臨終に当たっては喜んだり恐れたりすることはせずにただ南無妙法蓮華経の題目を唱えることが魔の所為による臨終正念の妨げを除く方法です。魔は正法に打ち勝つことはできません。その魔に勝つためには「信」の一文字です。◆元品の無明を対治する利剣は信の一字なり無疑曰信の釈之を思ふ可し(御義口伝)

一、妻子財宝等の用心如何。

妻子になることは特別なことではなく、同じ電車に乗っている人々が駅につけば別々の場所に向かうようなものです。肉体が四大が仮に和合しているのと同じように妻子になることもまた一時同じ場所にいるだけの事を悟る事が大切です。また財産については、【財宝の事は在家出家ともに存生の時に書き置く可き事也】と要するに財産については遺言として書き残して置くようにと御指南されています。これらの御指南を読むと結局は当抄の冒頭に書かれているように日々の勤行唱題である多念の臨終が大切である事が分かります。肉体や妻子が仮の姿で死ぬ時に喜怒哀楽の心を持つなと言われてもそうは簡単にそのように思えないのが我々のような凡夫です。それでも臨終正念するためにはやはり日頃の唱題行以外には方法はありません。ここに仏道修行の大事があります。

次に今度は、臨終を見送る側の心得・作法を日寛上人は御指南されています。細々とした事、例えば病人の周りを清浄にして御本尊を掲げ樒・灯明を奉る。病人の心を乱すような言動をしない、また心を乱すような物や人を近くに置いたり近づけたりしない。などと注意事項が書かれていますが【病苦死期に責られて臨終の事を失念するをば勧むるが肝心也。其の勧め様は唯題目を唱ふる也】と最初に言われているように、臨終の際には本人は題目を唱えることを失念しまうことが大半ですから見送る側が題目を勧めることが大切になります。また、看病をしてくれる人に最後に題目を勧めてくれるように予め依頼しておくのがいいでしょう。最後に題目を勧める言い方としては【唯病人に対して何事も夢也と忘れ玉へ南無妙法蓮華経と勧め申す可き事肝心也】と日寛上人は御指南されてます。また【遅からず速からず惟久く惟長く、鈴の声を絶へ令むる事勿れ、気尽くるを以て期とする事】との御指南にあるように見送る側の人は本人に題目を勧めるだけでなく病人の臨終がいよいよ近くなったときには題目を唱え病人に聞かせることも重要なことになります。更には【已に絶へ切つても一時ばかり耳へ唱へ入る可し、死ても底心あり或は魂去りやらず死骸に唱題の声聞かすれば悪趣に生るる事無し】との御指南に依れば病人が息を引き取った後も2時間程は遺体に向かい唱題の声を聞かせることがいいようです。死後もしばらくはまだ魂は肉体に宿っており遺体に南無妙法蓮華経の妙法を聞かせることによって死者の魂が悪道に堕ちないようにすることができます。これは病人(死者)が正宗の信徒ではなくても正宗信徒の遺族がしてあげることができます。私も母の臨終の前には意識が朦朧としていた母の元で題目を唱えました。それが出来たのも事前にこの『臨終用心抄』を読んでいたからであり、創価を退会して正宗に移籍したからこそ母の臨終に際して宇宙の法則ではなく御本仏に対して正しく唱題を申し上げることができたのです。

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