創価ダメだしブログ

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宗教2世サバイバルガイド(正木伸城著)レビュー

未使用のポイントを利用して、正木伸城氏の「宗教2世サバイバルガイド」なる書籍を購入して読んでみた。

この書籍がアンチ創価が期待するような内容では無い事は事前に知っていたし、私自身は伸城氏に対して友好的な感情もなければかと言って敵愾心を持っているわけでもない。単純に伸城氏の主張に多少の興味があったのと、ここ最近は学術書の類の書籍を続けて読んでいたのであまり頭を使わない本でも読んでみようかなといったのが購入動機だ。本が届きさっそく読み始めたのだが100ページも読まないうちに「飽きた」。私は宗教二世ではないから飽きたのという部分もあるけど、書かれている内容がつまらないとう部分が大きい。それでも最後まで読んだが全体的な感想を言えば、「ありきたり」な書籍である。巷間、「モテる男の○○術」「出来る大人の○○術」といった類の書籍が溢れているが、そんな感じの書籍である。色々と主張しているけど伸城氏自身のオリジナリティーは感じない。いつかどこかで聞いたことのあるような話ばかりで「ありふれた正論」で目新しい話はない。一言で言うと「子供向け」の書籍という感じである。中高校生くらいなら共感と感動を覚えるかもしれないという程度である。もっとも、この手の書籍は大概が「そういうもの」なので仕方がない部分がある。ならばオリジナリティーを求めるとしたら伸城氏自身の宗教二世としての体験の部分になるのだけど、その体験談もとってもライトなもので、ディープな悩みを抱えている宗教二世の人達の参考にはならない。彼は職場(創価本部)で悩み精神的に病んでしまって退職し再就職の時も苦労をしたと言っているが、それは彼が宗教二世故に特別な状態に置かれていたからそうなったわけではない。彼と同じ経験をしている人は宗教二世じゃなくても一般企業勤務の人でも大勢いる。また、彼は世間で問題とされている宗教二世とは違い、幼少時に肉体的・精神的・経済的な虐待を受けていた形跡もない。むしろどちらかといえば大切に(宗教二世としては過保護に)育てられていたとうイメージだ。親に言わるままに進路を決めることも世間ではままあることで、そもそも彼の創価本部へ就職するまでの人生は、決して親に無理やり強制されたのではなく彼自身が最終的に決断したのだから宗教二世だからという特別な話ではない。つまり伸城氏の経験してきた事は、確かに彼にとっては辛いことだったに違いないが、世間で言われている宗教二世問題とは少しニュアンスが違う気がする。彼の場合は宗教二世ではあるが、それによって特別な問題を抱えていたとは言い難い。つまりこの書籍は社会的な問題になるような宗教二世の苦悩を解決するには至らない。あくまでも伸城氏と同レベルの世間でありがちな宗教をしている家庭の子供の悩みを「ありきたりな言葉」で励ましているという内容の書籍である。それは彼自身の人生経験の少なさによる所であろう。人生経験の少なさを読書量でカバーしている感じだが、やはり大のオトナが読むには全然物足りない。ひと言でいえば、「そんなことは言われなくても分かっている。それができないから悩んでいるんだよ!」といった所である。この書籍は金持ちが貧乏人に向かって、「貧乏でも幸福になれる理屈」をこねているような書籍である。それは金持ちだから言える理論であって本当に困窮している人には何の足しにもならない。伸城氏は宗教二世としてはかなり恵まれている。彼は創価上級幹部の二世として恩恵も受けている。一般会員の二世にはそんな恩恵など皆無である。もちろん伸城氏には全く何の責任もないが、搾取される側の家庭で育った人間と搾取する側の家庭で育った人間が本当の意味でコンセンサスはとれないだろうと感じた。本の中の伸城氏が創価を退会しない理由を読んだときにそう感じた。それにしても「宗教2世サバイバルガイド」というタイトルは売るためとはいえやや誇大表現にも感じる。「サバイバル感」も「ガイド感」もなく、実際の内容は「毒にも薬にもならない」。要するに「読んでも読まなくてもどっちでもいい」という内容の書籍だった。

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