ではTSさんとの対話レスを立てます。今後はTSさんと読者のみなさんはこちらのレスにコメントしてください。早速ですがTSさんの下記の質問について書きます。
■宗旨の根幹である弘安2年10月12日に戒壇の大御本尊建立という出来事が、大聖人、日興上人、南条時光、四条金吾、富木常忍などのお手紙に何故残されていないのでしょうか?
との質問ですが、最初に言っておきますがTSさんは教義の話をしたくないようですがそれは無理です。何故なら本尊を問うという事は教義を問うということだからです。宗教とは「宗である本尊の教え」のことです。そしてその本尊の高低・浅深を分別したのが大聖人です。でもまぁ安心してください。中等部・高等部の子供にでも分かる程度の基礎教学と一般的な道理で説明しますからTSさんの教学力でも納得するしないは別として理解ができる範疇で話します。さて、弘安二年の本門戒壇大御本尊(以下戒壇大御本尊と呼ぶ)が御書に書いていない理由はいくつかありますが一番重要な点は戒壇大御本尊は三大秘法(一大秘法)の法体だからです。三大秘法の法体についてはその全容は御書や経典に書かれていないのです。なぜなら仏法における法体の相伝は面授口決だからです。大聖人は「三大秘法抄」で
◆法華経を諸仏出世の一大事と説かせ給いて候は此の三大秘法を含めたる経にて渡らせ給えばなり、秘す可し秘す可し。
と言われています。では法華経の文上に三大秘法の文言はあるかと言えばご存じの通り法華経の経典のどこにも「本門の本尊」等の三大秘法の名目は書かれていません。法華経だけはありません。釈迦の全ての経典に三大秘法などという事は説かれていません。にも拘わらず大聖人は法華経に三大秘法が説かれていると言われています。では大聖人は何故法華経に書かれていない三大秘法が法華経に含まれているといわれたのか?それは
◆御義口伝に云く此の本尊の依文とは如来秘密神通之力の文なり、戒定慧の三学は寿量品の事の三大秘法是れなり、日蓮慥に霊山に於て面授口決せしなり(御義口伝巻下)
と言われているように法華経の結要付属において釈尊より「面授口決」したから法華経に三大秘法が含まれているといっているのです。つまり三大秘法の法体はというのは「唯授一人・面授口決」で相伝する内容のものであり御書等の文書で残すものではないのです。もちろん、三大秘法の名目は御書に書かれていますし法体は南無妙法蓮華経であるということも御書に書かれています。しかし南無妙法蓮華経の体については大聖人御自身が面授口決の相承を受けていますから当然大聖人からその極理を授ける場合も日興上人に唯授一人・面授口決で師伝されたのは当然のことなのです。これがオカルトだというなら貴方は大聖人の御書を否定し大聖人の仏法を否定する人間という事になります。次に御書というのは対機説法(相手のレベルに合わせて説法する)なのは分かりますよね?貴方は御書に全て書いてあると思っているならそれこそ創価教学の害毒です。御書は対機説法ですから法門・法理の一部を相手に合わせて書いているので全てが書いてあるという主張は道理にあいません。更に、四条金吾や富木常忍ほどの信徒でも造仏したことも御存じですよね。四条金吾や富木常忍でさえ当時はそのレベルの理解度しかない。そもそも五老僧ですら大聖人の下種仏法における法体を理解していない状況なのです。そんな種脱相対どころか本迹総体を理解できないレベルの門下に戒壇大御本尊は下種仏法の法体である。なんて書くわけないでしょう。そんなことを書いたら疑いを起こし退転する門下が後を絶ちません。これも道理で考えれば当然のことですよね。同じ理由で大聖人が御本仏であるでることも書かれていません。そのレベルの門下に対して戒壇大御本や大聖人が御本仏であるといったならばそれは丁度、貴方が「御書にかいていないから信じない」と言っているように「法華経には曼荼羅本尊なんて書かれていない。日蓮聖人が本仏なんて書かれていない」と言い出し大聖人仏法から退転していく門下が出てくることは十分に予想されることです。ですから大聖人は門下への手紙である御書に戒壇大御本尊のことを書くわけないのです。そこで法門を正しく理解できている日興上人お一人に相承したのです。単純明快な道理でしょ?初回なのでこの辺でとどめておきますがこれがTSさんの質問への答えです。では「対話」しましょう。ただし私も他に書きたいこともあるし他の読者の方と別な話をするのでTSさんだけに専念できませんのですぐに回答できない時もあると思います。そこの事情はご理解の上でコメントください。また他の読者の方へのコメント返しも任意で結構です。また私もTSさんに質問させてもらう準備がありますのでその時には私の質問にちゃんとした回答をしてもらいたいと要望しておきます。まぁ前回の件もあるのでそこはTSさんも分かっていると思いますが念のため。
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