創価ダメだしブログ

創価・顕正、その他異流義破折と日蓮大聖人の仏法を正しく伝えるブログです。日蓮正宗への勧誘サイトではありません。

六巻抄拝読の為の基礎知識⑫(依義判文抄④)

今回は「依義判文抄」の最後の部分で宗教の五綱(五箇・五義)を説明した後にその五義が証文を挙げて結ばれています。

◇問う、宗旨の三箇経文分明なり、宗教の五箇の証文如何。答う、当流の五義は永く諸門に異なる、故に須く先ず五義を暁らめて後に証文を尋ぬべし云云

ここまで10個の御文を挙げ依義判文して三大秘法を明かしてきましたが次に宗教の五義についての証文を求められますが、当宗の五義は他門流と違うので証文を挙げる前に大聖人仏法における五義の説明をします。

◇夫れ宗教の五箇とは所謂教・機・時・国・教法流布の前後なり。

大聖人仏法の五義とは上記の「教・機・時・国・教法流布の前後」を知る事であり三大秘法はこの五義を良く心得て広宣流布をするようにとのご指南です。

◇第一に教を知るとは、即ち一代諸経の浅深勝劣を知るなり。大師は五時八教を以って一代聖教を判じ、吾祖は三重の秘伝を以って八万法蔵を暁らむ云云

最初に「教を知る」とは大聖人仏法の法体を知るといことです。天台は五時八教を使い一切経を判別しましたが、大聖人は三重秘伝で広めるべき法体を明らかにしています。日蓮が法門は第三の法門とは第一の法門が権実相対・第二は本迹相対で第三の法門とは種脱相対の法門であり大聖人仏法は「種(下種)」の法門であるということです。そして下種の法門の法体が戒壇大御本尊である。このことを領解するのが「教を知る」という意味です。

◇第二に機を知るとは、太田抄に云わく、正像二千余年に猶お下種の者あり、今既に末法に入って在世結縁の者漸々に衰微して権実の二機皆悉く尽きぬ、彼の不軽菩薩をして毒鼓を撃たしむるの時なり云云。

これは衆生の機根の違いで、本文では「下種」と「結縁」と書かれていますが、この二つはどちらも「下種」になります。その違いはどこかといえば大聖人仏法は「聞法下種」仏法であり釈迦仏法は「発心下種」仏法です。「結縁」というのは下種された衆生が縁により発心して成仏することです。ですから「結縁」というのは「発心下種」になります。そこで問者は「釈迦在世に聞法下種された衆生もいるのではないか?」との疑義を呈しますが、釈迦在世に成仏した衆生が発心するまでに三千塵点や五百塵点という長い期間を要しているのに釈迦在世に聞法下種された衆生が正像2000年という短期間で発心下種に至るというのは道理に合わないと破折します。いずれにせよ末法衆生の機根は「聞法下種」の機根であることを領解するのが「機を知る」ということです。

◇第三に時を知るとは、今末法に入り一切の仏法悉く皆滅尽す。故に大集経に後五百歳白法隠没と云うなり。正しく爾の時に当たって三大秘法広宣流布す、故に薬王品に後五百歳広宣流布と説くなり

「時を知る」とは正像末という三時を知るということであり。「後五百歳白法隠没」と説かれているように末法の時には釈迦の教え(白法)は隠没すると釈迦自身が経典に書かれています。よって末法においては広宣流布されるのは釈迦仏法ではなく大聖人仏法であるという事を領解するのが「時を知る」という事です。

◇ 第四に国を知るとは、通じて之れを論ずれば法華有縁の国なり、別して之れを論ずれば本門の三大秘法広宣流布の根本の妙国なり。

「国を知る」というのは日本という国が通じて言えば法華経に有縁の国であり、別して言えば三大秘法広宣流布の根本の国であるということで、日本という名前には1.日本という名前は文底秘沈の大法を顕している。2.日本という国は日蓮大聖人という名前を顕している。3.日本というのは広宣流布の根本であることを顕している。という3義を挙げて説明されています。即ち、日本は日蓮大聖人即戒壇大御本尊のおわします根本の妙国であるといういうことを領解するのが「国を知る」ということです。

◇第五に教法流布の前後を知るとは、(中略)然りと雖も広略を以って本と為し肝要なる能わず、自身之れを存ずと雖も敢えて他伝に及ばず云云。既に像法の中に於いて広略二門を弘通す。故に知んぬ、今末法に於いて応に但要法を弘通すべきなり。此くの如く知るを則ち之れを教法流布の前後を知ると謂うなり。

これは、先に広まっている教えを知って後から弘める法は先に広まっている法よりも高く深い教えでなければならないという事です。正法時代は広の法華経が像法時代は略の法華経が既に広まっていますから、末法は広略の法華経でなく要の法華経。即ち大聖人の南無妙法蓮華経を弘めることを領解するのが「教法流布の前後を知る」という事です。宗教の五義については「教機時国抄」に書かれていますので御書を拝読してください。宗教の五義を説明された後、寿量品と神力品の文をあげ宗教の五義がその文に書かれていることを説明し、依義判文抄は完結します。

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