創価ダメだしブログ

創価・顕正、その他異流義破折と日蓮大聖人の仏法を正しく伝えるブログです。日蓮正宗への勧誘サイトではありません。

六巻抄拝読の為の基礎知識①(六巻抄の構成)

本ブログのコメント返しで何度か書きましたが、大聖人仏法を学ぶ上で御書以外の書物を教えて欲しいと言われれば迷うことなく「六巻抄」の名を挙げます。私自身が「六巻抄」と出会ってそれまで漠然としていた御書が理解できるようになったし「六巻抄」を学んだからこそ創価の謗法教義に騙されることなく大聖人仏法を信仰することができました。日寛上人自ら【此の書六巻の師子王あるときは国中の諸宗諸門の狐兎(こと)一党して当山に襲来すといえども敢(あえ)て驚怖するに足らず尤(もっと)も秘蔵すべし】と言われているように「六巻抄」は破邪顕正の大聖人仏法の基本を書きつくした書です。本文も語句など調べないと分からない部分もあるけど読みやすく分かりやすい内容です。そこで「六巻抄」オシをしている私としては「六巻抄」拝読の為の基礎知識を簡単に説明してみたいと思います。何度かに分けますが初回の今日は「六巻抄」の構成です。「六巻抄」とは、「三重秘伝抄第1」「文底秘沈抄第2」「依義判文抄第3」「末法相応抄第4」「当流行事抄第5」「当家三衣抄第6」の全部で6個の「抄」で構成されているので「六巻抄」と言います。そして各抄に書かれている内容としては、まず最初に「三重秘伝抄第1」で一念三千は法華経の文底に沈められるていることを明かします。「三重」とは権実・本迹・種脱相対でありこの一念三千の法体は富士門流にのみ伝わることから「秘伝」といいます。次に「文底秘沈抄第2」で、この三重秘伝された文底秘沈の法体が「三大秘法」であることを明かし「本門の本尊」「本門の戒壇」「本門の題目」を示します。「依義判文抄第3」では更にこの三大秘法の開合の相を示し、「一大秘法」及び「六大秘法」を明かした上でその義により法華経の文を解釈し釈迦仏法がすべからく三大秘法を説いていることを証し三秘の広宣流布を述べられいます。「末法相応抄第4」は上下から成り邪宗の疑難の根本となっている、観心(修行)と本尊に対する邪義を破折します。そして「当流行事抄第5」では大聖人仏法の正しい観心(修行)を明かしその功徳を述べられ最後の「当家三衣抄第6」では大聖人門下の僧俗(主に僧)の正しい行体を示しています。以上が「六巻抄」の構成です。気づいたと思いますが「三重秘伝抄第1」から「当家三衣抄第6」まできちんと順を追ってご指南されているのです。これは個人の信心の過程にも似ています。最初は仏法は皆同じと思っていたけど種脱の仏法を違いを知り、次に「下種」の「種」とは三大秘法であることを知りさらに三大秘法といっても究極は一大秘法の戒壇大御本尊が根本であることを知って本尊を知る。そしてやがて邪教・己義を破折し、正しい本尊に対する正しい修行を知り最後に行体・行儀にとして顕れる。つまり「六巻抄」を学ぶことは自身が大聖人仏法の信仰者として自立することにつながるわけです。「六巻抄」とは単なる理論ではなく自立した信仰者を育てる実践の書でもあるわけです。そんなわけで次回(来月かな)は「三重秘伝抄第1」の基礎知識を書く予定です。

六巻抄


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