最近日本でテーラワーダ仏教が秘かにブームになっている。日本ではアルボムッレ・スマナサーラ長老が積極的に書籍を出版していて、その本を読んで感銘を受ける人やテーラワーダ仏教に興味を持つ人も多いようだ。テーラワーダ仏教とは、日本では上座部仏教・原始仏教・小乗経などと呼ばれている仏教のことで、「テーラワーダ」とは「長老の教え」という意味である。TKO木下が問題を起した、タイやミャンマー・ラオス・カンボジアなどに広まっているのがテーラワーダ仏教だ。テーラワーダ仏教は、いわゆるパーリ仏典(南伝大蔵経)を根本とする仏教宗派で、大乗否定の立場を取る。大乗非仏説を主張する人も多いが、その理由の多くが大乗仏教は釈迦滅後に数百年経過後に成立したからというものだが、テーラワーダ仏教も現在のカタチになったのは5世紀ごろで大乗の中期の時代だ。またパーリ仏典の成立時期については現在でも様々な見解があって確実なことは分かっていないが、現在のパーリ仏典は5世紀のブッタゴーサーが正典と定めたもので、その成立時期は法華経より200年ほど遅い。5世紀と言えば大乗仏教ではそろそろ密教がでてくる時期である。確かに原始仏典が釈迦の説法をある程度正確に伝えている可能性はあるが、ブッタゴーサーが釈迦の経典を分別してパーリ仏典を制定したは釈迦滅後約800年後であり、当然その間に仏典が改編された可能性は高くパーリ仏典が真実の釈迦の教えであるとは断言できない。テーラワーダ仏教は上座部のひとつの部派に過ぎず長い間衰退していた。そのテーラワーダ仏教が復興したのは1873年の『パーナドゥラ論争』で、キリスト教との論争にテーラワーダ仏教が勝利した事を契機に欧米で仏教研究が盛んになり、仏教の儀礼等を排除し人格者としての「人間ブッダ」への回帰志向となった結果、後の人師の創作である大乗経典は仏典に非ず、大乗仏教は仏教に非ずというような思考が日本でも広まっていった。しかし小乗仏教であるテーラワーダ仏教は教義的には矛盾を孕んでいて、彼の教義は本当に釈迦の真意であるのか疑問は多い。教義に関する事は別の機会にするが、テーラワーダ仏教が大乗仏教を否定し上座部が仏説とする歴史的・教義的な正当性は微塵も感じない。絶待妙の妙法を持っている私としては、テーラワーダ仏教を全否定はしないが宗教としては不完全であることは事実である。
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