法華経に入る前に、法華経の開経の『無量義経』の解説をします。無量義経は、序分の『徳行品(とくぎょうほん)第一』、正宗分の『説法品(せっぽうほん)第二』、流通分の『十功徳品(じゅうくどくほん)第三』で構成されています。場所は霊鷲山で、一万二千人の大比丘等、八万人菩薩等、その他多くの人々が対告衆です。(一時、仏、王舎城、耆闍崛山の中に住したまい、大比丘衆万二千人と倶なりき。菩薩摩訶薩八万人あり。天、龍、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅迦あり、諸の比丘、比丘尼及び優婆塞、優婆夷も倶なりき。大転輪王、小転輪王、金輪、銀輪、諸輪の王、国王、王子、国臣、国民、国士、国女、国大長者、各眷属百千万数にして自ら囲遶せると与に)
【徳行品第一】まず『徳行品』では、釈尊の説法はなく、仏の徳行、①煩悩から離れて執着がなく、迷いの姿、迷いの心を断じていること。②仏の智慧は、凡夫を超絶していること。③自身の慢心を打ち破り、勝れた相好をしていること。④六波羅蜜を行じて自在の力と法を得ていること。などを菩薩たちが讃歎しています。余談ですが戸田城聖氏の獄中の悟達となった、『三十四の非』は、この徳行品の偈句に書かれています。つまり、戸田氏の獄中の悟達は法華経以前の無量義経の、しかもその序分部分の悟達であって、日蓮大聖人の仏法に対しては、悟達どころか門前にも至っていません。この戸田氏の浅い悟達を創価学会は原点だとしているのですから大聖人の仏法に迷うわけです。
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【説法品第二】『説法品』では、釈尊に対して菩薩が速やかに成仏するための法門を質問し、これに対して釈尊は、「一の法門有り(中略)是の一の法門をば名づけて無量義と為す」と答え、「無量義」という一の法門によって速やかに成道することを明かされます。そして「無量義」を修学する心得として、一切の諸法は相待観念や差別を滅して平等な空であり対立差別するものはないと説きますが、衆生は世間の事相を差別相と見て、悪業を造って六道輪廻しています。そこで仏は衆生を救うために大慈悲心を起こし、機根が不同な衆生のために、それぞれにあった法を説かれたことが明かします。このような対機説法では説く教えは無量となるので「無量義」といい、これは爾前経の事です。しかし、「無量義とは一法より生ず。其の一法とは即ち無相なり」と述べ、これらの無量義も「無相」の一法より生じることを明かします。ここではまだ法華経を説いていないので「無相」という表現をしていますが、実義は法華経に至って明かされます。そして『説法品』では有名な「四十余年未顕真実」の文が説かれ、法華経以前の教えは、真実の教えを説き顕していないことを明かします。
【十功徳品第三】最後の『十功徳品』では、無量義経の十種の功徳を明かします。無量義経は、「四十余年未顕真実」の文によって、法華経已前の爾前経を方便とし、法華経真実を断定している経典であると同時に、無量義を生じる一法については、「無相」(無相不相、不相無相)と説きますが、その実体実義は説かず、そこから法華経の会座へと入ります。
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