「宗教はアヘンである。」という言葉を聞いたことがあると思います。これはマルクスが『ヘーゲル法哲学批判・序説』の中で、「宗教上の不幸は、一つには現実の不幸の表現であり、一つには現実の不幸にたいする抗議である。宗教は、悩めるもののため息であり、心なき世界の心情であるとともに精神なき状態の精神である。それは民衆のアヘンである」と述べたことを要約した言葉で、宗教は麻薬のようなもであり、人間を堕落させるという宗教批判によく使われるセリフです。マルクスがこのような宗教批判をした背景には、当時のヨーロッパでは、キリスト教が国王権力と結託して、民衆を専制支配し苦しめていたからで、マルクスはそうした宗教の在り方を批判したのです。現代の日本言えば公明党を通して権力と結託している創価学会や統一教会のような宗教の在り方を批判したわけです。ですからマルクスは全ての宗教を批判したわけではありません。確かに人々を堕落させるような宗教も、また宗教によって堕落してしまう人間も存在します。しかしその反面で、宗教によって救われ、成長していく人間がいるのも事実です。アヘンは麻薬という危険な一面を持ちますが、医療で痛みや死への恐怖を緩和するのに使われるモルヒネにもなります。アヘンに含まれる麻薬物質であるヘロインはモルヒネから合成される薬物です。本来の宗教は死への恐怖や不安を和らげる効果があり、それは生の意義や希望を与える人生の良薬であるべきモノなのですが、あたかもモルヒネからヘロインを合成するかのように宗教を金儲けの為に悪用する教祖・指導者達によって宗教は本来の姿を変えられてしまったのです。こうした麻薬のような宗教を信者達が人々に流通させ人間を堕落させているのが、現代の多数の宗教の実情です。しかし、モルヒネ(有益な宗教)とヘロイン(有害な宗教)の見分けがつけば、宗教は決して危険な存在ではなく、むしろ人生にとって有益なのです。ただ宗教教育は行わていない日本では、多くの人は宗教の正邪を見分けることができないのが現状で、宗教は全て「善」とするか、全て「悪」とするの二元論に陥りがちです。そうではなく宗教の正邪を見分けることが大切なのです。そのことを、750年以上も前に指摘したのが日蓮大聖人です。日蓮大聖人の教えを排他的と捉える人も多いでしょうがそうではないのです。私は様々な思想・哲学・宗教を学んできましたが、日蓮大聖人の教えが最も包括的・合理的・理論的だと思うし、人生にとって有意義な信仰だとも思っています。だから「宗教はアヘンだ」と言う前に、もっと宗教の事を知って欲しいと願っています。ホモサピエンスが信仰・宗教を失う事は、ホモサピエンスであることを放棄するのと同じですから。
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