【五重三段】は『観心本尊抄』を研鑽した人は知っていると思いますが説明しろといわれるとよく思い出せない法義ですよね。でも重要な基礎教学なんですよ。特に【三段】は【三分科経】または【科段】【分科】【科文】などともいわれて仏教全般的によく使われます。大聖人仏法の【五重三段】とは、【五重】は①一代一経②法華経一経③迹門熟益④本門脱益⑤文底下種で、【三段】は①序分②正宗分③流通分のことです。例えば一代一経三段というのは釈尊一代の経典を序分・正宗分・流通分に分別することです。序分とは経の正意を説くためのイントロ部分で正宗分はその経の正意つまり肝要の部分、流通分とは経の正意(正宗分)を流通して利益せしめる教えということです。どうですか?思い出して決ましたか?では前四重は省略して最も肝心な文底下種三段とは、文底体外の釈尊の50余年の経典及び十方三世の諸経典が序分。動執生疑の文から分別功徳品の19行の偈までの一品二半が正宗分。文底体内の釈尊の50余年の経典及び十方三世の諸経典が流通分です。「本門において序・正・流通有り。過去大通仏の法華経より、乃至現在の華厳経、乃至迹門十四品、涅槃経等の一代五十余年の諸経、十方三世の諸仏の微塵の経々は皆、寿量の序分なり。(中略)彼は脱、これは種なり。彼は一品二半、これはただ題目の五字なり。」(観心本尊抄)。ここまでが一般の教学で学ぶ五重三段の基本ですが、これはあくまでも釈迦の法華経の教相に即した大聖人の教判です。大聖人仏法に於ける【三段】とは、文底下種三段の流通分に当たる文底体内の釈尊の50余年の経典及び十方三世の諸経典が序分となり、正宗分は寿量文底の南無妙法蓮華経の法体である人法一箇の御本尊。そして大聖人の御書及び日興上人以下の御歴代法主上人の御指南が流通分となります。更に考察を進めれば御本尊もまた【三段】に分別することができ、戒壇大御本尊以前の大聖人が認められた御本尊は序分であり、一閻浮提総与・本門戒壇大御本尊が正宗分、大御本尊御建立後の大聖人の御真筆及び御歴代法主上人の書写された御本尊は流通分という位置づけになろうかと思います。従って書写の御本尊にも仏力行力が備わるのは正宗分の戒壇大御本尊ありきなのです。そして信力行力も戒壇大御本尊ありきです。正宗分がなければ流通分は存在しません。故に創価・顕正の書写本尊には仏力信力はない。仏力信力がなければ功徳も積めなければ罪業も消滅させられない。だから「偽本尊」なのです。
創価学会の退会方法(静かに創価を去るために) - 創価ダメだしブログ
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