先日コンビニに、ユヴァル・ノア・ハラリ の著作『サピエンス全史』の文庫本が売っていました。この本は以前少し話題になったので読んだことがある人も多いと思います。私の友人数名もこの本を読んでいます。私は本書を読む以前は人類は猿と共通祖先でそこから進化してホモサピエンスになったと思っていたのですが(子供の頃にそのように教えられた記憶があります)、そうではなく1万年前までは数種類の人類(ヒト種)が存在していて、最終的にホモサピエンスがクロマニヨン人などの他のヒト種を絶滅させて生き残ったらしいのです。本書はホモサピエンスだけが生き残り文明を築き世界を征服できた要因について書かれていて、ハラリは7万年前の【認知革命】、1万年前の【農業革命】、500年前の【科学革命】がホモサピエンスが地球を支配できた理由だと述べています。興味のある人は本書籍を読んでください。この3革命で私が最も関心を抱いたのは【認知革命】です。ヒト属の中で一番弱かったのがホモサピエンスで当初は圧倒的に体格で優るネアンデルタール人に敗北続きでした、ところが約7年前にホモサピエンスはそれまで全く違う能力を身につけて他人類を滅ぼし地上最強になりました。その能力とは神仏というような「実際に存在しないものを認知する能力」です。これによってホモサピエンスは大集団を形成することが可能になりました。家族などの見えるモノしか認知できないネアンデルタール人では集団と言ってもせいぜい20人ぐらいが限界ですが、存在しないものを認知できるようになったホモサピエンスは無限の人数の集団を形成できます。こうして個人戦では全く勝ち目のないネアンデルタール人に対してホモサピエンスは集団で戦いついにネアンデルタール人等の他のヒト種を絶滅させることになったわけです。つまりホモサピエンスが世界を征服できたのは、今でいう所の宗教心・信仰心を持つことができたからと言えます。ハラリ自身はこうした「人間の霊性」を人間が他の動物より優れている点だと思っていないようですが、宗教・信仰心の類は人間(ホモサピエンス)の根本の特徴だと感じました。現代においては世界的に宗教は衰退し人間の特徴である信仰心が無くなりかけています。「存在しないもの」への否定はホモサピエンスの優位性を失うのではないか。その傾向が進めば信仰心を失った人間は淘汰されるか、或いは現在の人間よりも優れた認知能力を持った新しいヒト種にホモサピエンスは絶滅させれらる可能性も否定できません。宗教心・信仰心はサピエンスのアイデンティティだと思います。そのアイデンティティを取り戻すためには既存宗教はもっと布教活動に尽力してほしいのですが日本の日蓮正宗を除く既存仏教団体はカルト教団にやられっぱなしでまるでネアンデルタール人のような存在になっています。人々に信仰心・宗教心を芽生えさせることによって文化・歴史を守り平和を実現することが宗教団体の目的です。他宗派の既存仏教団体の僧俗衆にはカルトに負けずに頑張って欲しいと思います。
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